西条観光情報
西条市は愛媛県の東部、道前平野に広がる地域であり、瀬戸内海に面しており古くから環瀬戸内海圏における交通の要所であった。
江戸時代、寛永13年には一柳直盛公が西条藩主に、一柳直頼公が小松藩主に封ぜられて陣屋町が開かれた。西条藩では寛文10年に八代将軍徳川吉宗公の叔父にあたる松平頼純公が藩主となり、明治維新までの約200年間、西条藩は松平3万石、小松藩は一柳1万石の陣屋町として栄えた。
昭和に入り、東予新産業都市の指定を受け、積極的な企業誘致活動を行い、西条臨海工業団地、東予インダストリアパークをはじめとする広大な敷地に企業が立地し、四国屈指の工業地帯となっている。また、中心市街地では再開発が行われており、JR伊予西条駅、JR壬生川駅周辺を含め快適な環境都市整備を行っている。1次産業では、県下有数の経営耕地を有し出荷量は県内1位の大農業地帯を持っており、1次産業にとどまることなく、食品加工(2次産業)や流通・観光(3次産業)を一体化した総合産業(6次産業)の創出を進めている。また、日本経済団体連合会より「未来都市モデルプロジェクト」実証地域に選定され、企業、地域農業者、行政が作り上げる農業活性化モデルとなる農業革新都市プロジェクトを立ち上げた。
観光に目を向けると、四国の小嵐山で知られる「武丈公園」や久妙寺の桜、法安寺の牡丹、観音堂の藤、横峰寺のしゃくなげなど、花の名所が数多く点在している。また、西日本最高峰である「石鎚山」(1982M)や雄大な景観が楽しめる「瓶が森」(1896M)がある。豪華絢爛な、だんじり・神輿・太鼓台が練り歩く西条祭りは、四国4大祭りと称され県内外からの観光客を多く集める。
「水の都」と呼ばれる西条市は、全国的にもまれな被圧地下水の自噴地帯が広範囲にわたって形成されており、良質かつ豊富な地下水が自然に吹きだしており、環境省の「名水百選」や国土交通省の「水の郷」の認定を受けている。また、快適環境実感都市の創造を目指す西条市において、昭和60年5月、アクアトピア(親水都市)として国の指定を受けるなど、“親しみある水辺景観づくり”を市の重要施策の一つとして、市街中心部を流れる観音水から陣屋跡堀間の水系2.4kmを対象に整備した。
地域資源
- 石鎚山
石鎚山は標高1982メートルで四国の屋根であり、西日本最高峰。天候がよければ、大樹海のかなたに瀬戸内の景色はもちろん、中国 地方・九州地方の山々まで遠望できる。
また加賀白山、越中立山、大和大嶺山および釈迦嶽、駿河富士、伯耆大山とともに 、日本七霊山のひとつにも数えられる信仰の山として崇められている。
石鎚山の登山道には全国でも珍しい鎖場がありそれぞれ「試しの鎖(74m)」「1の鎖(33m)」「2の鎖(65m)」「3の鎖(68m)」と呼ばれており、大きさ、長さとも日本最大クラスである。 - 瓶が森
標高1897メートルで頂上一帯はなだらかな平原、熊笹で覆われています。樅(もみ)、栂(つが)などの群生があり、白骨林がひときわ美しい景観を見せていて、四国のパノラマ台と呼ぶにふさわしい自然美である。登山口から頂上まで約1時間。また、林道が整備されており、近年、中学校の陸上合宿やその他スポーツ団体の高地トレーニングにも利用されている。 - 水
西条市は、全国的にもまれな被圧地下水の自噴地帯が広範囲にわたって形成されており、一帯では15~20メートルの鉄パイプを打ち込むだけで、良質かつ豊富な地下水が自然に湧き出してくる。
その自噴水や自噴井は「うちぬき」と呼ばれ、飲料水としての利用はもちろん、数々の利水産業の興隆を促してきた。
その中で、西条市は「水の都」と呼ばれるとともに、環境庁(現環境省)の「名水百選」や、国土庁(現国土交通省)の「水の郷」に認定され、平成7年と8年には岐阜県で行われた全国利き水大会で2年連続日本一のおいしい水に選ばれるなど、その美味しさが認められている。 - 鉄道博物館
財団法人日本ナショナルトラストが建設し、西条市が運営管理する四国で唯一の鉄道歴史パーク。0系新幹線車両とともに展示の目玉となるDF50は1956年製造の一号機。蒸気機関車に代わる長距離運転可能な大型ディーゼル機関車として四国などで活躍し、八三年に引退。香川県のJR四国多度津工場で保管されていた。 - 産業観光
製造工程などを実際に見学できるアサヒビール(株)西条工場や四国コカコーラプロダクツ(株)、臨海部の埋立地には30万~50万トン級のタンカーを建造する今治造船(株)や、ルネサスエレクトロニクス(株)の半導体工場、日新製鋼(株)、(株)クラレ西条事業所、愛媛サニタリープロダクツ(株)が立地している。また東予郷土館での周桑手漉き和紙の体験など、「見る・学ぶ・味わう・楽しむ」を満足させる観光ルートが整備されている。 - 多くの農水作物・体験サービス
愛媛県内一を誇る水田面積。全国一の生産量を誇る裸麦やあたご柿、春の七草、県下一の収穫量を誇る水稲、メロン、にんじん、ほうれん草、ねぎ、いちご、キャベツ、きゅうり、梅など多くの農作物を供給する生産都市であり、豊かな海・瀬戸内海の水産業も盛んである。
また、県内でも有数の観光農園があり、ぶどうやいちご、イチジク狩りができる。海、山、川が30km圏内にコンパクトにまとまっているので、農業体験・手づくり体験・学び体験など、様々な自然体験サービスを体験することが可能である。 - スポーツ施設
西条市の主なスポーツ施設には、総合体育館、ひうち球場、ひうち陸上競技場、ひうち体育館、西条市民公園テニスコート・運動広場、西条西部公園テニスコート、西条西部体育館、西条西部公園運動広場、ビバスポルティアSAIJO(屋内運動場)、東予運動公園テニスコート、東予運動公園野球場、東予運動公園球技場・多目的広場、東予体育館、小松中央公園テニスコート、小松中央公園多目的広場、小松体育館、丹原体育館、丹原総合公園テニスコート、丹原総合公園多目的広場など数多くのスポーツ施設を有していることから、平成21年4月に合宿都市構想実施計画の策定をし、合宿誘致活動を積極的に推進し交流人口の拡大と関連産業の振興を行ってきた。 - お祭り(西条祭り)
市内一円の神社で行われる秋祭りは通称「西条まつり」。だんじり、みこし、大鼓台150台以上が奉納され、練り歩くという江戸時代から続く、絢爛豪華な時代絵巻を繰り広げている。 - 四国八十八カ所(60番札所~64番札所)
西条市には横峰寺(60番)香園寺(61番)宝寿寺(62番)吉祥寺(63番)前神寺(64番)と5つの札所がある。横峰寺は四国八十八カ所の最大の難所で御大師様が石鎚山へ21日間日参されたとある。香園寺は「子安の大師」として知られ、宝寿寺には「安産の観音様」が祀られている。吉祥寺は幸福をもたらすと言われる毘沙門天を本尊にし、前神寺はもともと成就社にあったお寺で石鎚神社と一体になっていたが、明治初頭の神仏分離により独立した。